いつも水曜日に倫理コラムを書いてきましたが、今日は1日前の火曜日です。水曜日の分を前に出したわけではなくて、もう一つ別に書いています。というのは、自分にとって初めての別の単会への参加で、事情があってモーニングセミナーには途中の時間からの参加なので、時間があれば伝えたかったことを書いておきたいと考えたからです。
それは私の弱点についてです。初めから伝えることではないという意見があることは承知しています。そのようにアドバイスをしてくれた方もいやものの、自分の状態を知っておいてもらって、お付き合いをさせてもらいという気持ちがあります。
弱点の一つは閃輝暗点で、視界にモザイクが現れて、よく見えなくなることが急に起こりあす。モザイクが出ているのは長くて30分ほど、短いときには5分で終わるのですが、現れるところが視界の下側の少し左寄りなので、文字が読みにくくなります。そんな状態で講習をするのは、とても疲れるのですが、できるだけ気づかれないようにしています。
閃輝暗点は、モザイクが出たり星が回って見えたりするような状態の他に、視界の中心が黒くなる状態もあるのですが、そこまでの状態ではないので、生活に支障はありません。ただ、ハンドルを握っていて急にモザイクが現れたときには交通事故の加害者になりかねないので、運転免許証は返納しました。
そのために列車で移動するのが、途中の時間から参加しなければならない理由です。
閃輝暗点の原因は脳で画像処理をする後頭葉の血流が一時的に低下するためで、一過性脳虚血発作になったときに血流が変わったため、というのが長く付き合ってきた複数の医師・研究者の判断です。たった1回、脳血栓が詰まったための症状が10分ほど出ただけなのですが。
もう一つの弱点は、目で見たものと耳で聞いたことの時間の不一致です。これも一過性脳虚血発作の後から始まったことのようで、話をしている人の口の動きが遅れて見えます。腹話術のいっこく堂のような感じで、声が先に届いて、口の動きが後についてきます。
脳の聴覚野は耳の近くにあるので、音声はすぐに届くのに対して、目で見たものは視神経を通って目の反対側の後頭葉まで届いてから画像になるので、時間差があります。その差は0.1秒とされています。
この時間差を脳が調整して、口の動きと同時に声が同時に聞こえているようにしています。このことを知ったのは自分が体験してからですが、その脳の時間調整ができないので、微妙な時間であっても、いっこく堂の腹話術をずっと見続けているような感じです。
「人の顔を見て話を聞く」というのは社会人の常識ではあるものの、それをすると視覚と聴覚のズレによる精神疲労が重なるので、無意識のうちに目線を外しています。それが失礼なことだと感じて、お付き合いをしてもらえないということがないことを願って、こんなことを書かせてもらいました。それほど、お付き合いをしたい皆様との出会いの機会です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕