モーニングセミナーの講話を途中から参加して聴くことは勘違いや間違いにもなりかねないので、申し訳ない気持ちがあるのですが、途中から聴かれる講話者の気持ちのほうを慮って、今回のコラムとしました。
これはモーニングセミナーでのことではないのですが、豚と人間の体脂肪の話をしたときのこと。
初めに「豚のように太っている」と言われることがあるくらい、豚は体脂肪が多いと思われがちですが、体脂肪率は15%ほどで、これは人間なら運動選手並みです。これでも食用のために太らせたほうで、野生の豚は10%ほどです。これは人間ならプロのアスリートかモデル並みの体脂肪となります。
この話に続いて、人間は体脂肪が多くなりすぎると生活習慣病のリスクが高まるということを紹介した後に、逆に体脂肪が低下することもリスクがあり、特に高齢者は危険にもなるという話をしました。
体脂肪の健康的な範囲は一般には男性では10〜19%、女性では20〜29%となっていますが、60歳を過ぎると男性は13%以下、女性は22%以下では免疫力の低下など、さまざまなリスクが出てきます。
こういったことを話して、「豚のような体脂肪を目指す」という結論で終わるようにしているのですが、この結論に途中から参加して導入部を聞いていなかった人から、反発の言葉があり、あまりよい思いをしなかった経験があります。
自分としては起承転結がうまくいった話だと思っていたこともあって、そのときから言いたことはコラムを読んでもらうようになりました。
ちなみに私の体脂肪率は1日のうち最も多い時間の測定で15.3%で、ほぼ豚並みです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕