メディカル×ダイエット2 ダイエットは生活習慣を意味する

ダイエットの元々の意味は「方針、戦略、戦術、作戦」で、正しい方針に基づいた戦略や戦術はダイエットとなり、これは食事療法、運動療法を指していると前回(メディカル×ダイエット1)で説明させてもらいました。

そして、メディカルの本質とダイエットの本質を調和させた健康づくりの基本(真理)を「メディカル×ダイエット」と表現して、このコラムのタイトルとしたことについても書きました。

ダイエット(diet)が、そのような意味となった語源はギリシャ語の「δiaita」で、これは「生き方、生活習慣」を指しています。ダイエットは食事と運動で健康になるという考え方=生き方が重要であり、その実践として食事と運動を習慣化することが重要であるということを意味していると認識しています。

メディカル(medical)のほうは、病気の原因に合わせて治療・予防を確実に行うことを指していて、学問としては「健康を守り、病気に向き合って、どう生きていくかを導き出す研究分野」となります。

生活習慣というと、“生活習慣病”のほうが聞き馴染みがある人も増えています。それだけ食事、運動、休養、飲酒、喫煙などの生活習慣が深く関与して発症する疾患である生活習慣病が急激に増えていることの証拠ともいえます。

ダイエットを「やせる」という意味と考えている人にとっては、多すぎる食事量を減らし、運動の機会を増やすというプラス・マイナスのバランスとなりますが、これができていないから生活習慣病(肥満症、高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)のリスクが高まるというのが一般的な認識です。

これは「メディカル×ダイエット」でも基本となるのは原理原則(真理)ですが、ダイエットが生活習慣であるなら、継続が大切で、日々の実践、毎日の効果は少ないとしても、それを止めることなく積み重ねていくことが重要となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕