食事療法では1単位を80kcalとして一般には計算されていますが、これはわかりにくいことがあり、100kcalで考える方法を紹介しています。以前は日本では100kcal単位で考えられていたのですが、終戦後の食糧難に対応するために“腹八分目”の量になり、それが今も続いています。これを指して、「栄養指導は戦後が終わっていない」と言われることもあります。
100kcal単位の栄養学では、1日の摂取エネルギー量を1600kcalとすると、主食は800kcal、主菜は400kcal、副菜は400kcalの割合となります。
主食は、主に糖質(炭水化物)で構成される食品で、ご飯やパン、麺類などが該当します。主菜は主にたんぱく質で構成される食品で、肉、魚、卵、豆腐などが、また副菜はビタミン、ミネラル、食物繊維、油を多く含む食品で構成されます。
エネルギー量の割合で、何を、どれくらい食べればよいのかを知る方法として用いられることは100kcalダイエット法とも呼ばれます。
これは食品を100kcal単位で考え、紙1枚を100kcalとして、紙の色と枚数で、料理に使用する食品のバランスを考える方法を採っています。主食は黄色、主菜は赤色、副菜は緑色として、100kcalの紙が主食の黄色が8枚、主菜の赤色が4枚、副菜の緑色が4枚となります。それぞれ100kcalを示す紙から、1日に食べるべき食品を知ることができるようになります。
主食(黄色)ごはん1/2杯 赤飯1/2 もち1個、パン10枚切1切 そば1/3玉 うどん1/3玉 スパゲティ1/2カップ
主菜(赤色)肉1切 魚1切 卵1個 豆腐1/2丁
副菜(緑色)牛乳1カップ 果物(りんご小)1個 油大さじ1杯 野菜3皿+みそ汁1杯 ※野菜(サラダ)1皿と、みそ汁1杯は25kcal
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕