健康デザイン55 三位一体の活動

自分の健康づくりに適した食事、運動、休養を組み合わせる健康デザインは、それぞれのパーツを選択して実施することが基本となります。健康づくりに役立つものを組み合わせて効果を発揮させるためには、まずは自分の身体機能を知ることから始まります。その身体機能を知るために実施しているのが身体年齢測定と食生活チェックです。

身体機能と栄養状態を知って、それに合わせた健康づくりの手法を実施するのは、健康の維持・増進の底辺(ベース)にあたることです。これを機能させるためには、継続させる意思の強さがあげられることもあるのですが、習慣化や精神論で続けられるなら健康づくりは、それほど難しいことではないはずです。

健康づくりの手法が続けられなくなる要因として、よくあげられるのは、同じことをしても、これまでと同じ結果が得られなくなることです。健康づくりの手法は環境や生活の変化、加齢によっても効果が変わってきます。

その変化に合わせて、食事や運動などを変化させていくのは、数多くある食事や運動などの中から自分に適したものを選択していることが重要になります。今のように情報が溢れかえっている時代には特に重要なことです。

そもそも適したものが選ばれていないと、効果は出にくいわけですが、それでも若いときには、まったく効果が出ないということは起こりにくくなっています。ところが、年齢を重ねるにつれて、自分に合っていない方法だと結果が出にくくなっていきます。

この自分に適した健康法を、数多くの中から選択して、これを実践していく能力は健康リテラシーと呼ばれています。この健康リテラシーを身体機能の把握と健康づくり法の上に置いて、三角形の頂点として常に現状に合わせて健康づくり法を変化させていく三位一体の活動が健康デザインを機能させることにつながります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕