リバウンドというと、ダイエットの効果が表れてきたのに、それが長続きしなくて、ダイエットの前の体重に戻ってしまうことを一般には指しています。結果としては減った体重が減ってから増えるということではあっても、それは体重にだけ着目しているからで、他のところに目を向けるとリバウンドの本当の意味がわかってきます。
リバウンドが起こりやすいのは食事を減らして運動をせずにやせたときで、運動を取り入れてやせたときにはリバウンドは起こりにくくなっています。食事を減らすだけで体重が減ったときには、筋肉が減ってしまいます。
個人差はあるものの、体重が1kg減ったときには、その割合は「脂肪3:筋肉1」の割合とされています。そのあとダイエットが続かずに食べる量が増えて体重がもとに戻ったとすると増えたのは脂肪だけです。体重は同じであっても筋肉が減っています。
脂肪をエネルギー代謝によって消費しているのは全身の細胞ですが、特に多いのは筋肉と肝臓です。肝臓は大きくすることはできないのに対して、筋肉を増やすことでエネルギー代謝を高めることができます。
運動をやらないダイエットをしたときのリバウンドは、筋肉の割合が低下して、やせにくく太りやすい体質になっています。また太ってしまったからと食事を減らしたダイエットをして、リバウンドを繰り返すようなことをしていると、どんどん代謝能力が低下して、太りやすい状態になっていきます。
そのようなことにならないためにも、もしもリバウンドによって体脂肪が増えてしまった人は、運動を取り入れたダイエット、それも筋肉に負荷をかけて筋肉が増えていくようなダイエットに取り組むことが必要になってくるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕