厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。アルコールの代謝と飲酒による身体等への影響についての後半を紹介します。
(3)過度な飲酒による影響
過度な飲酒や、飲酒後の行動によって、以下のようなリスクが高まる可能性があります。
①疾病発症等のリスク
急激に多量のアルコールを摂取すると急性アルコール中毒(意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化するなど、危険な状態になります。)になる可能性があります。
また、長期にわたって大量に飲酒をすることによって、アルコール依存症、生活習慣病、肝疾患、がん等の疾病が発症しやすくなります。
※アルコール依存症とは、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることが主な原因で発症する精神疾患の一つです。お酒をやめたくてもやめることができない、飲む量をコントロールできない等の症状により、仕事や家庭など生活面にも支障が出てくることがあります。
②行動面のリスク
過度なアルコール摂取により運動機能や集中力の低下等が生じ、使用することで危険を伴う機器(例えば、鋸等の工具類、草刈り機等の電動機、火気を伴う器具類等)の利用や高所での作業による事故などの発生、飲酒後に適切ではない行動をとることによっての怪我や他人とのトラブル(例えば、路上や公共交通機関でのトラブル、暴力行為等)、紛失物の発生(例えば、金銭等や機密書類、ノートパソコンやUSBメモリ等の紛失)などが考えられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕