健康流通:概論6 商品と情報の合致

健康に役立つ商品を流通させれば、それで健康になることができるのかというと、そんなことはありません。絶対にないとは言えないとしても、ほとんどない、充分な結果が得られることはないというのは多くの人に共通している感覚です。

商品があっても、使い方がわからなければ健康という結果は得られません。その商品が、例えば紫外線を防止する作用があって、普通に傘をさすだけでよいというなら使い方の情報は必要ないかもしれません。

しかし、どのような効果が得られるのかがわからなければ、わざわざ新しい商品(傘)を買おうという動機も起こらないことになります。

商品と情報がセットになっていなくても、先に情報があって、それが購入のきっかけになって、情報に合致した商品を上手に使うことができるということもあれば、その逆もあります。これがトリセツ(取扱説明書)で、商品を購入してから別に入手して、効果的に使うことができるというわけです。

高度な内容の商品で、取り扱いによっては充分な結果が得られないというものは、トリセツが重要になります。初期のパソコンは説明書が添付されていて、説明通りにセッティングすれば使うことができるというものでした。

ところが、グレードアップするにつれて解説の書籍がなければ扱えなくなり、今ではパソコンに取扱説明書がないのは当たり前になっています。パソコンほどではないものの、健康に関わる機器などは説明されないことには、機器の持っている機能、それを使う人のポテンシャルが引き出せないというのも当たり前になりつつあります。

商品の機能と、それを使う人の能力が合致することで、初めて商品の魅力が引き出されるものが増えてきているだけに、健康を送り届けるためには情報が重要になってくるという意識で選択をすることが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕