健康情報64 働く人を対象とした健康とセルフケアの実態調査その1

第一三共ヘルスケアは、自分自身で健康を守り対処するセルフケアという考え方が、人生100年時代の日本において重要なテーマになることを見据え、毎年、働く人の「健康とセルフケアの実態調査」を行っています。

今回の調査は、働き方が多様化する中、テレワークや副業・兼業などをテーマに加え、健康やセルフケアに関する意識や行動の変化に着目して、20〜60代の働く男女を対象に、セルフケアに関する調査が行われました。

セルフケアという言葉の認知については、75.8%が「知っている」(「意味まで知っている」+「言葉だけは知っている・聞いたことがある」)ことがわかりました。

「セルフケアとは、自分自身で健康を守り対処すること」と提示した上で、自身のセルフケアがどの程度できているか聞いたところ、セルフケアができている(できている+どちらかといえばできている)と回答した割合は全体の44.4%でした。

年代別に見ると、実践率が高いのは60代(51.1%)と20代(49.5%)で、約半数が「できている」(「できている」+「どちらかといえばできている」)と回答しています。一方、40代(39.5%)と50代(41.2%)は約4割と低くなっています。

セルフケア実践率に着いて2020年からの経年推移を見ると、セルフケアの実践率は年々低下傾向を示していて、過去4年間で約10ポイントも下がっています。

セルフケアとして行っていることとしては、「十分な睡眠をとる」(44.5%)、「1日3食きちんと食べる」(40.9%)、「朝食をきちんと食べる」(39.3%)、「野菜を多く摂取する」(39.0%)、「手洗い・うがいをこまめにする」(35.5%)が上位に入りました。年代別で見ると、全体的に60代で高い傾向が見られます。

また、項目別で見ると、全体平均に比べて高いのは、20代は「サウナなどで整える」、30代は「筋トレ・ストレッチなど体を動かす」。40代・50代は「定期的に健康診断を受ける」、60代は「日常的に血圧を測定・チェックする」でした。

セルフケアに対する意識について聞いたところ、「今後、日本ではセルフケアの重要性が増す」と思う人の割合は72.5%に上りました。また、セルフケアの有用な手段の一つである市販薬の活用については、「今後、日本では病院に行かず市販薬を使う機会が増える」と思う人の割合が54.5%と半数以上を占めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕