自分の年齢からして、どこまで有効に使えるかを考えるのは高齢者にとっては重要なことです。68歳の半ばで倫理指導を受けさせてもらったときには、「あと50か月」という短い期間を、いかに有効に活用するかという考えがありました。
日本人の男性の健康寿命の平均は72歳で、72歳の最後までの期間は50か月でした。それを2倍にしてもよいかと考えるようになったのは、平均寿命で考えても仕方がないのではないかと思い立ったからです。
男性の平均寿命は81歳ほどで、健康寿命との差は9年ほどなので72歳という単純計算をしていました。平均寿命は、正式には“平均余命”といって、それぞれの年代が何歳まで生きられるのかという推定値です。0歳の子どもの平均余命が平均寿命となります。
5歳ごとの数字が発表されていますが、自分の場合は1年ほどで70歳ということから、その歳での平均余命を見ると15.96年で、合わせると85.96歳となります。
ここから健康寿命との差の9年を引くと77歳になります。77歳の最後の月までの期間は、ほぼ100か月になります。
平均寿命の延伸に合わせて、定年退職の年齢も延びて、2025年4月からは65歳までの雇用確保が義務づけられます。また、70歳までは企業は就業機会を確保するための施策を講じることが努力義務とされます。
まだ、70歳まで同じ職場で働く機会が保障されているわけではないものの、企業や団体は社会貢献事業を始めるか、外部の社会貢献事業で70歳まで働くことができるようにすることが求められています。
高齢者になっても働ける限りは働いて、社会のために役立ちたいと考えている人が、その通りに進むことができるようにしないとしたら、この貴重な時間を泥棒していることにならないか、という考えで、65歳以降のセカンドステージの構築に取り組んでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕