〔総タンパク〕
総タンパクは血液中に100種類以上存在しているタンパク質のことで、総タンパク量の基準範囲は6.5〜7.9g/dlです。
数値が低い場合には栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、数値が高い場合には多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。
〔GOT〕
GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素です。国際的な標準がGOTからAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)に変更されたのに合わせて、ASTと呼ばれるようになっています。
肝臓、心臓、筋肉、腎臓に多く含まれ、これらの細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなり、肝臓障害、心筋梗塞、筋肉疾患、溶血などが疑われます。
正常値は30IU/ ℓ単位以下で、飲酒後、運動後には上昇傾向があります。GOTとGPTがともに高い場合には急性肝炎、GOTとがGPTよりも異常に高い場合には肝硬変、肝臓がんが疑われます。
〔GPT〕
GPTはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素です。国際的な標準がGPTからALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)に変更されたのに合わせて、ALTと呼ばれるようになっています。
ほとんどが肝細胞にある酵素で、肝臓の細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなります。
正常値は40IU/ ℓ単位以下で、飲酒後、運動後には上昇傾向があります。GOTとGPTがともに高い場合には急性肝炎、GOTとがGPTよりも異常に高い場合には慢性肝炎、脂肪肝が疑われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕