治検30 糖代謝系検査

〔血糖値〕
血糖値は血液中のブドウ糖の値(濃度)のことです。空腹時には70〜110mg/dlほどで、ブドウ糖が含まれた食事をした後に高い値を示します。血糖値が上昇しすぎた状態を高血糖といいます。
高血糖状態が長期に継続すると糖尿病のリスクが高まります。
食品に含まれる糖質は胃で分解されるとブドウ糖となり、小腸から吸収されて血液中に取り込まれることで血糖値が上昇します。
血液検査では高血糖、低血糖の判定に利用されます。血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、ブドウ糖が細胞に取り込まれてエネルギー化されます。
基準範囲は99mg/dlで、数値が高い場合には糖尿病のほか膵臓がん、ホルモン異常が疑われます。

〔ヘモグロビンA1c〕
ヘモグロビンA1c(HbA1c)は赤血球の色素であるヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結びついたもので、ブドウ糖の量が多い高血糖状態になると発生します。
赤血球は骨髄で作られて血液中に入ってから役割を終えて壊れるまでの活動期間は約120日であることから、ヘモグロビンA1cを測定することで、過去1〜2か月の血糖値の平均を判定することができます。
空腹時血糖が126mg/dl以上かつヘモグロビンA1c6.5%以上で糖尿病と判定されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕