ブレインスリープは、5年間の睡眠偏差値調査を行い、睡眠の質が生産性や経済損失額、モチベーションへの影響があることを確認して、睡眠計測をすることで夜間の睡眠の質の向上にとどまらず、翌日のモチベーションアップや日中の活動量の増加に起用する可能性が確認されました。
調査では、寝室の色は「白・ホワイト」が35%主流であり、次点も「オフホワイト(クリーム)」「ベージュ」「茶色」が10%前後で続いていて、落ち着いた色にする人が多いことがわかりました。
特に男性は女性と比較して「白・ホワイト」を基調とした寝室にしている割合が高く、その他の色について性年代別の傾向をみると、女性は「緑」「ピンク」が男性より高く、男性(特に若年)は「黒」が女性より高くなっています。
睡眠においては白い寝室で寝ている人がよい睡眠がとれていることがわかりました。睡眠の質のスコアが73.58と最も高く、平均睡眠時間も1万人の平均である6時間50分が確保できていました。続いて茶色、ベージュの順で睡眠の質が高い結果でした。
ブレインスリープとスーパーホテルが行った日本人1万人を対象とした調査で、青系の寝室(ネイビー・紺/水色・ライトブルー・アクア/青・ターコイズ)で寝ている人は睡眠の質のスコアは悪く、白や茶色には及ばない結果でした。
寝室で行う行動として多かった上位3つは、すべてスマートフォンやタブレットを使用するものでした。一番多かったのは「SNS・ネットサーフィン」の41.3%で、「動画閲覧」「ゲーム」の順でした。一方、睡眠以外に寝室でしていることはないと回答した人も全体で22.9%いました。
睡眠の質別にみると、質が良い層ほど「睡眠以外に寝室でしていることはない」割合が高く、悪い層ほど「さまざまな作業・娯楽をしている」割合が高くなっていました。中でもスマホやタブレットを利用した行動をしている人により、その傾向が顕著にみられました。
また、睡眠時間別に寝室での行動をみると、睡眠時間が長い人は「家族・パートナー・友人との会話」をする割合が高い傾向にありました。
また、寝室での行動については、寝室の色別に特徴的な傾向もあります。一番、特徴があったのが寝室の色が赤で「仕事」や「勉強」、さらには「飲食」をする割合が他の色よりも高く、全体的で多くの人が行っていたスマホ・タブレットで「SNS・ネットサーフィン」「動画視聴」「ゲーム」などをする割合は低い傾向にありました。
就寝環境の湿度は、温度と同様に睡眠に大きな影響を及ぼします。就寝時の寝室での湿度管理器具の利用状況を、季節別に調査すると、多湿環境である夏は約76%が利用しているものの、春・秋・冬は利用しない人が5割を下回るなど、就寝時には湿度管理はあまり行われていないことがわかりました。
湿度環境と睡眠の関係性をみると、睡眠時間が極端に短い人(4時間未満)や長い人(9時間以上)、また睡眠の質が悪い人(睡眠の質D判定)は、設定湿度が低い傾向にありました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕