血圧が必要以上に上昇する原因として塩分(ナトリウム)があげられることが多くなっていますが、実際には食塩感受性が高い人だけに起こることです。食塩感受性が低い人は食塩を多く摂っても血圧が上昇せず、逆に食塩を減らしても血圧が下がらないということになります。
高血圧対策のサプリメント・健康食品の中にはナトリウムを排出して血圧を安定させるものがあります。血圧の上昇につながるナトリウムが血液中から排出されることで血圧が抑制されるわけですが、カリウムは腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑え、ナトリウムの排出を促進します。
ナトリウム排出作用によって血圧抑制作用のある素材はカリウムです。
通常はカリウムが多く含まれる食品を多く摂ることで補充することができます。果実類(バナナ、メロン、アボカドなど)、野菜類(ほうれん草など)、いも類(さつまいもなど)、豆類(大豆、小豆など)、魚類などに多く含まれています。
これらの食品が不足している場合に、サプリメントとしての摂取がすすめられます。
◎カリウム
細胞内の酵素反応を調節する働きがあるミネラルで、ナトリウムと作用し合って細胞の浸透圧を維持し、ナトリウムの排出を促進することから血圧を調整する作用があります。神経系のシグナル伝達、筋肉の収縮、体液バランスなどの機能に関係しています。
カリウムが不足すると血圧が上昇し、不整脈などが起こりやすくなることが知られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕