企業などで働く人の健康づくりサポーターとして、THP運動の担い手である産業栄養指導者、ヘルスケア・トレーナー、産業保健指導者、心理相談員が存在することから、これらの方々の指導を受けることが期待されています。
しかし、中小企業や零細企業で働く人、個人事業主には、その指導が及ばないのが実態です。
そこで、企業や団体の中に、健康づくりの指導者となる人材、外部の指導者(管理栄養士、健康運動指導士など)との橋渡し役となる人材を育成して、大企業などと同等の健康づくりが実施できる体制が求められています。
2025年4月からの定年退職年齢の65歳の義務化、70歳まで働くことを望む人の希望をかなえることが努力義務となることから、65歳以降の従事者は、これまでの経験や実績、人的関係を活かしたいと望んでいる人が多くなっています。
70歳までの働く場としては、企業内、他社、企業などの手掛ける社会貢献事業などがあり、これに参加する中で出身の企業・団体との健康活動に更年したいとの意欲も高まっています。
すでに多くの企業では、さまざまな健康づくりを実施していますが、その内容には差があり、これを充実させる活動に関わることを目指しています。
これに対応するために、セカンドステージ連盟では、健活企業などで健康づくりの指導者となる人材、外部の指導者との橋渡し役となる人材を育成して、出身企業や関連企業などに出向いて、健康づくりを推進する活動(健康管理指導者)に取り組んでいきます。
企業・団体の出身者の健康づくりの活動は、現役の従業員の見本となるべきものであり、その活動の充実は従業員のモチベーション向上にもつながります。
企業・団体内でまだ実践されていない健康づくりに関わるサービスを、社会貢献事業に参加する方々が担うことで、企業・団体のより高い健康度の向上に寄与していきます。
これと同時に、OBの生きがいづくり支援も重要な活動となります。70歳までの従事だけでなく、これを超えても社会貢献事業に継続して取り組みたいと望む人は多く、セカンドステージ連盟は年齢に関係なく活躍の場が提供できる活動も実施していきます。
その活動として、①社会参加(イベント、健康スポーツ、交流)、2高齢者の資格取得、③相談事業(専門家としてのアドバイス)などが考えられます。
健康づくりに積極的に取り組む企業・団体は、健活企業に限らず、企業・団体内だけでなく、その家族や関係者、地域の健康を通じた貢献活動の意識が高く、地域との連携は出身の企業・団体にとっても重要な活動イベントとなります。
この活動は、社会貢献事業の参加者だけでなく、健康づくりに積極的に取り組む企業・団体の現役従事者にとっても重要なことであり、将来の自らの姿を示すモデルともすることができます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕