以前に、上に姉と兄がいる女性が「なすびといじめられていた」と話していたことがあり、なんで“なすび”なのかが気になって調べたことがあります。なすびは漢字では茄子と書いて、野菜のナスのことです。タレントのなすびは茄子のように長い顔から名づけられたと聞いていますが、その女性は丸顔でした。
長女、長男に続く次女は三番目の存在で、三番目に“なすび”が並ぶ言葉といえば「一富士二鷹三茄子」があげられます。初夢に、この順番で夢の中に出てくるのが縁起がいいと言われます。富士山は末広がり、鷹は急上昇、茄子は毛がないことから怪我ない、という意味となっています。
初めに娘が誕生して、次に息子が誕生するのは「一姫二太郎」といって育てやすいということから、よい誕生順だとされています。昔は跡継ぎがほしいということで男の子の誕生が望まれていたので、本来なら「一太郎二姫」だったのかもしれませんが、半分慰めの気持ちもあって女の子が初めに生まれても、次は男の子という要望をこめて使われたようです。
今の時代には、初めは娘のほうがよいようで、女の子のほうが育てやすく、次の子どもが生まれたときにも楽に育てられるということがあるようです。また、介護社会を考えると、嫁よりも娘のほうが安心という気持ちもあるようです。
三姉妹の親に、三番目は男の子を望んだのかと聞いたときに、多くがYESと応えています。それなのに三番目が女の子だったときに、がっかりして粗末に“なすび”扱いするのではなくて、昔だったら次こそ男の子となるところでしょうが、今では4人も子どもがいる生活は大変で、むしろ三番目の娘を大事に育てているという話を聞いて、安心したことがあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕