橋を渡るということは、観光地巡りの中でも、それなりの比重を占めています。その橋が三大◯◯と呼ばれる名橋なら、いろいろと調べてから渡りたくなるもので、橋に近づく道を歩くことは脳を適度に刺激する脳トレにもつながります。
三名橋というと、日本橋・東京都(中央区)、錦帯橋・山口県(岩国市)、めがね橋・長崎県(長崎市)があげられます。日本橋も錦帯橋も歴史的な由来でも知名度でもトップを競う名橋ですが、めがね橋は実は三大がっかり名所にもあげられることがあります。
めがね橋は日本最古のアーチ型石橋で、近づいて直接見ても、渡ってみても、本当に三大名橋なのかと疑問を抱く人は少なくないかもしれません。
三大◯◯というのは、どれが1位、2位というランクではなくて、代表的な三本の指という位置づけです。ところが、三大奇橋となると、こちらのトップは錦帯橋で決まりです。それに次ぐのが猿橋・山梨県(大月市)、かずら橋・徳島県(三好市)です。
かずら橋と呼ばれるのは葛(かずら)を使った原始的な吊り橋のことで、三好市の祖谷(いや)のほかにも、福井県池田町など各地に存在しています。祖谷には他に2つあって、重要有形民族文化財の祖谷のかずら橋の奥には奥祖谷二重かずら橋があり、こちらは男橋と女橋があります。
歴史に裏付けられた橋では三大古橋があります。宇治橋・京都府(宇治市)、山崎橋・京都府(八幡市)、瀬田唐橋・滋賀県(大津市)があげられます。
橋というのは人が渡るものという印象ですが、渡るのが水という橋があります。一般には水道橋と呼ばれていて、東京の水道橋も江戸時代の水道のために神田川に橋を渡した神田上水に由来しています。
水道橋の大規模なものは疎水と呼ばれ、三大疎水は琵琶湖疏水・滋賀県・京都府、安積疎水・福島県(郡山市)、那須疎水・栃木県(那須塩原市)があげられます。滋賀県の人が京都府の人と言い争うときに「琵琶湖の水を止めてやろか」というのは琵琶湖疏水を指しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕