脳トレ23:お茶の三大◯◯

お茶は、お菓子につきもので、温かいお茶があってこそお菓子をおいしく食べることができるというものです。ここでいうお茶は日本茶、つまり緑茶のことで、どこの店、どの商品ということではなくて産地を指しています。

日本茶の三大銘茶というと、お茶屋さんの世界には「色は静岡、香りは宇治、味は狭山」という言葉があります。これは全国的な評価というよりも、狭山茶摘み歌の歌詞の中にあるもので、地元贔屓(ひいき)のような感じがしないでもありません。

しかし、今では三大銘茶というと静岡茶(静岡県)、宇治茶(京都府)、狭山茶(埼玉県)がトップ3とされています。

最近では知覧茶(鹿児島県)を3番目に入れることも増えてきています。というのは、生産量では鹿児島県が静岡県に次ぐ2位となっていて、それだけ多くの人に好まれているというわけです。

静岡茶といえば深蒸し茶が多く、深い緑色が大きな特徴となっています。地域によって味も色も違いがあることから、地域ブランドの掛川茶、川根茶、本山茶のほうが有名になってきています。

この掛川茶、川根茶、本山茶は静岡三大地域ブランド茶としても有名です。この3つの順番は、それぞれの地域で自分のところを1番に持ってきているのは、当たり前の感覚かと思います。

京都府のお茶の生産量は4位ですが、品質と歴史があり、茶道の世界では京都府のお茶が高級ブランドとして知られています。その高級ブランド中の高級ブランドといえば宇治茶です。宇治茶は抹茶や玉露を指していて、この両方とも生産量は京都府が1位、その中でも宇治が1位ということです。

宇治茶というと宇治で生産されたものというイメージがありますが、宇治茶は「京都府、奈良県、滋賀県、三重県の茶葉を京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法によって仕上げた緑茶」と定義されています。

宇治茶の名称は京都府茶協同組合によって商標登録されています。となると、宇治茶の特徴とされる明るく透明な山吹色と上品な香りは、宇治で栽培されたものを選ぶべきかという感じがします。

狭山茶は生産量としては9位ですが、深蒸し茶が多く、葉が肉厚で濃厚な味わいで、これが味では一番と言われる理由となっています。

知覧茶は、深蒸し茶が多く、葉が薄いことから爽やかな香りと味が特徴です。知覧茶は鹿児島県の南九州市で栽培されている茶葉のブランドで、合併によって南九州市が成立したときに、地域の茶葉を知覧茶としてブランド化したことが成功事例として語られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕