セカンドステージをテーマに掲げた法人の認証を所管する役所に申請したときに、「設立の目的は退職者の再就職の斡旋か」という質問がありました。
セカンドステージはネット内の辞書の中には“第二の人生”“余生”といった説明がされているものがあり、これが初めに出てくることが多いことから、そのような質問があることも想定していました。
第二の人生は定年後の第二期を意味することもあるのですが、第二の人生の英訳はセカンドライフです。第二の人生は辞書的には「これまで歩んできた半生の営みに区切りをつけて、新たな環境や心持ちで人生を始める」といった意味合いで捉えられがちです。
悠々自適の生活という、今では死後になりつつある意味で使われることもあるものの、ご隠居さんの趣味の世界に通じるようなことは、今の時代には似つかわしくはありません。
セカンドステージは、これまでの知識や経験、思考などを大事にして、それが出身の会社や団体(ファーストステージ)で活かされることもあり、地域社会でも活かされるようにする第二の舞台(ステージ)を表現するためのネーミングです。
そのスタートの時期は、以前からわかっていて、着々と準備を重ねてきました。それは定年退職年齢が65歳となり、70歳まで働く機会を設けることが努力義務となる2024年4月1日で、それを踏まえてのことです。
これまでの定義の高齢者の65歳を過ぎると、以前と同じような気力、体力で働くことはできにくくなり、体力も気力も下降傾向にあるのは当然のことです。それだけに、これまでのステージでは充分には発揮されなかった能力を、次のステージで活かしてもらえるように、それなりの知識や情報を得て、いかに役立てるかを考え、行動する機会を提供する母体として法人化に着手したのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕