偽る脳力99 継続は才能なり

私の思考の基礎は子どものときの経験が影響して作られましたが、現在まで続く思考を決定的にさせたのは50年前に巡り合った在家信徒グループでした。在家は仏教では出家しないで、家庭で世俗の生活を営みながら仏道に帰依する人のことです。

18歳のとき(1973年)に、東洋大学のインド哲学の教授と巡り合い、これを知ることができました。違う学部で学ぶ身でありながら学科の聴講もさせてもらい、在家信徒グループでも勉強の機会をもらいました。

現在の健康づくりに関わる仕事のきっかけは、大学3年生から始めたアルバイトである厨房機器の社団法人の機関誌の編集で、そこから病院の調理、病院の栄養管理、臨床栄養や健康に関わる団体、霞が関の行政機関の仕事、予防医学の研究機関へと移ってきました。きっかけから数えると、もうじき50年になります。

日本メディカルダイエット支援機構が内閣府から特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けたのは2008年のことで、16年が過ぎました。ホームページの最新情報のコラム原稿は(6300本)を超えました。

2010年4月から毎週1回発信している健康情報メールは739号になりました。平日は1日も休まずに検索を続けています。これらは目標を定めることなく、行くところまで行こうとの考えで、時間さえあれば書き続けています。

倫理指導を受けさせてもらったときには、100日実践が済んだら「あと50か月」という短い期間を、いかに有効に活用するかという考えがありました。自分の年齢からいくと、日本人の男性の健康寿命の平均は72歳で、72歳の最後までの期間は2月からは50か月でした。

これは自分が岡山でやってきたことの延長でしか生きられないのではないかとの考えがあってのことで、100日実践で考え続けて、自分の価値が見出せたときに新たな期間を計算しようと考えてきました。

男性の平均寿命は81歳ほどで、健康寿命との差は9年ほどなので72歳という単純計算をしていました。平均寿命は、正式には“平均余命”といって、それぞれの年代が何歳まで生きられるのかという推定値です。0歳の子どもの平均余命が平均寿命となります。

5歳ごとの統計数字の発表ですが、自分の場合は1年ちょっとで70歳ということから、その歳での平均余命を見ると15.96年で、合わせると85.96歳となります。ここから健康寿命との差の9年を引くと77歳になります。

77歳の最後の月までの期間は、ちょうど100か月になります。そこまでは医療や介護に頼りきりにならずに自由に過ごせるとすると、初めに考えた50か月の2倍の期間があることになります。

年々、気力も体力も低下していく中で、継続させるために何をすべきなのかを常に考えることも才能ではないか、との考えを貫いて、「継続は才能なり」と自信を持って言えるときがくるまで、歩み続けることに決めました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕