偽る脳力100 20年で3倍の活動ができる

岡山に移住して3年ほど経ったときに、目的とした仕事がなくなり、今さら東京に戻って仕事を再開させるわけにもいかなくなり、定年年齢とされる65歳が近いことに直面したときに、年齢をレベルで示すことにしました。

年齢にこだわらないことにして、3年間は自分の記憶から消して、今後は毎年レベルアップしていく仕事に励もうと考えたからです。

現在はレベル69ですが、このレベル示すようになってから「レベル100を目標とした69ではないか」と思われることが多くなりました。

100までとしても69は、すでに全体の7割近くが過ぎていて、年齢を重ねるほど若いときよりも何事も時間がかかるようになるので、実質的に使える時間は短くなっていくという感覚が一般的なようです。

しかし、自分の考えを実現させるために使うことができる時間は、以前に比べると長くなっていると感じています。

人生を20年ずつ区切って考えてみると、小学校に通い始める6歳から25歳までは学ぶ期間であり、自分のことだけに当てることができる20年間といえます。これに続く26歳から65歳までは個人によって違いはあるとしても、仕事をしていて、家族のためにも時間をかける40年間とされます。そのため、自分のために使うことができるのは3分の1と考えることができます。

現役世代として働くのは以前は60歳までとされてきましたが、定年年齢は徐々に引き上げられ、2025年4月からは65歳までの雇用が義務づけられるので、65歳としてみました。

私の暦年齢は69歳ではあるものの、3年を差し引いて66歳とすると、85歳までは20年あることになります。85歳は、自分の勝手な計算から割り出した年齢です。

66歳から85歳までの20年間は、稼ぐための仕事と家族に当てる時間は少なくてもよいので、ほとんどを自分のことだけに当てることができる時間と考えることができます。それまでの20年間の3倍もの時間があります。

このようなことが考えられるようになったのは、日本人の平均寿命が大きく延びたからで、終戦後(1947年)に発表された平均寿命は50歳でした。それが今では男性は80歳を超えて、30年も長生きになっています。

30年といえば一世代分の長さです。この長くなった寿命を世の中の役に立つことに充ててほしいという思いから、多くの人が取り組むことができる健康づくりの場を構築する活動を始めています。

その活動は、地域の健康づくりを本気で進めるための「健康デザイン」です。自分の身体年齢を知り、現状に適した健康の維持・増進を図っていく方法を伝え、実践していく方と一緒に走り続ける伴走者の立場で支えていくことを誓って、100日実践の締めくくりとしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕