厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中のこども版の推奨事項の「科学的根拠」を紹介します。
〔科学的根拠:背景〕
これまでに、日本のこどもを対象とした身体活動の目安を示したものとしては、それぞれ幼児期と学童期を対象とした2つがあります。文部科学省の幼児期運動指針では、運動習慣の基盤づくりを通して、幼児期に必要な多様な動きの獲得や体力・運動能力の基礎を培うとともに、様々な活動への意欲や社会性、創造性などを育むことを目指し、様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく身体を動かすことを推奨しています。
また、日本体育協会(現:日本スポーツ協会)の小学生を対象としたアクティブ・チャイルド60minで、こどもは身体を使った遊び、生活活動、体育・スポーツを含めて、毎日最低60分以上は身体を動かすことを推奨しています。
〔海外における科学的根拠〕
WHO「身体活動及び座位行動に関するガイドライン(2020年)」策定のための5〜17歳のこども・青少年を対象とした健康に関するアンブレラレビューにより、明らかとなっています。
(具体的な内容は次回に紹介します)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕