高齢者の身体と疾病の特徴について、食事摂取量の変化(老化)を紹介します。これは日本医師会の資料を改変して作成したものです。
◎食事摂取量の変化(老化)
(1)視力の低下
視力の低下で色彩による刺激が弱まる。
(2)嗅覚の低下
嗅覚の低下でおいしさが感じにくくなる。
(3)味覚の鈍化
しょっぱい味が一番先に鈍麻しはじめる。低下を補うために塩分の強いものや、過剰に甘いものを好むようになる。
(4)消化液の分泌低下
唾液の分泌が減少するため、乾燥した食品や固形物は食べにくくなり、水分の多いものを好むようになる。水分の多いものを好むようになる。各人の消化・吸収の能力以上に蛋白質や脂質を摂取すると下痢を起こしやすくなる。
(5)消化管の運動機能の低下
消化管の蠕動運動が低下して消化・吸収が低下する。
(6)運動機能の低下
全身の運動機能低下によって食事に関する動きが低下する。