inpane2 健康情報発信の意味と意義

自分にとってのinpane(インターパーソナルネット)の初めは、健康関連のピックアップ情報の発信でした。

これまでの健康関連の情報分析・発信を行ってきた健康科学情報センターと、健康に関わるメディア関係者のグループの健康ペンクラブの事業を融合された日本メディカルダイエット支援機構を設立したのは2008年のことで、同年に内閣府から特定非営利活動法人(NPO法人)に認証されました。

情報発信は、当時はインターネットが主流で、個人に情報を提供するのはメールで、という状況でした。まだ情報提供は一方通行が当たり前で、この状態は後に「WEB1.0」と呼ばれています。

そこから双方向で情報発信ができるようになり、この「WEB2.0」として2010年4月から始めたのが「健康情報メール」でした。国や研究機関、大学、団体などから発表される情報の中から適したものをピックアップして、毎週1回、40本ほどをメールで送る無料サービスです。

以前と比べて情報量は少なくなったものの、そして双方向情報を求める方に限っての情報提供にはなっているものの、740号を超えて毎日検索・毎週発信は続けています。

これは発信することが目的であると同時に、情報収集の意味が大きくて、これまでの蓄積情報を常に更新するために、まるで義務か修行のように平日は検索をしています。このおかげで、過去の膨大なコンテンツが古い情報にならず、常に最新情報に更新して発信することができています。

発信先は医師、研究者、団体役員、メディア関係者などが多いのですが、情報検索をする中で疑問やわからないこと、もっと知りたいこと、解釈に困ることが出てきたときには、発信先の専門家が情報源ともなっています。

何年も会っていない方でも、まるで先週にも会ったかのように対応してもらえるのは、17年も続けてきた成果(おかげ)と感謝しています。

それぞれの方も常に情報を更新してもらいたい、最新情報に基づいて仕事を続けてほしいという思いは、全員に伝わっていたとしても全員が実践してくれているわけではないことは承知しています。

それでも続けるのは、自分の安否確認(今も生きていますよ)だけでなく、途中から一斉配信ではなく、個別にメールを送るようにしたことで、まだ受け取ってくれているという、こちら側からの安否確認も兼ねていることもあります。
〔小林正人〕