日本メディカルダイエット支援機構の理事が著者の『本当は健康寿命が短かった日本人の体質』(宝島社)の中で、日本人の体質的な弱点について、これでもかというくらいにデータを示しながら説明しています。付き合いのあるメディア関係者に書籍の紹介をしたので、読んでもらった方々から質問や意見が相次いでいます。特に多かったのが「体質の弱点はわかったし、その生理学的なメカニズムもわかったけれど、では何をすればよいのかがわからない」、「解決法はヒトケミカルしかないのか」ということです。
今回の書籍は体質の弱点は呼びかけることと、その根本的な対策として三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の有効活用法に絞りました。皆さんが知りたがっている解決法については別の書籍を考えていますが、その一部は、このサイトの「体質改善」を通じて発信していきます。このサイトの「最新情報」を三大ヒトケミカルについて繰り返し述べていることから、「もっと三大ヒトケミカルのエビデンスが知りたい」という声も多く寄せられました。この情報については、ページの下側にある「健康応援団」のシクロケムのサイトを参照してください。ページ中程の右側の「まめ知識」の「健康編」に驚くほど多くの情報が掲載されています。
日本人の体質の話の中で、多くの関心が寄せられたことに肉の脂の種類と健康に関する話題があります。これは「最新情報」の中でも触れていますが、ごく簡単に紹介すると肉類に多く含まれている飽和脂肪酸は血液をドロドロ状態にするもので、牛肉には飽和脂肪酸が多く含まれるので、身体にはよくない肉というイメージもされがちです。牛は血液温度が高いので、その血液の中で溶けて流れていますが、人間の血液は牛よりも温度が低く、日本人の血液温度は特に低いので、飽和脂肪酸は血液中で固まりやすくなっています。このことが血管の老化につながっていきます。
“だから牛肉は食べない”ではなく、食べる量を考えること、そして血液の温度を高める工夫で対応することができます。これによって牛肉の良質なたんぱく質を摂り入れて、血管の老化を遅らせ、むしろ若返られる方向に導いていくことができます。こういった情報を併せて提供していくことが、日本メディカルダイエットが提唱している「無理なく、無駄なく、無病息災」につながるとの考えから、楽しみながら続けられる健康教育を実施しているところです。