抗酸化42 抗酸化成分の種類と働き5

〔グレープシード〕
ブドウの種子で、ポリフェノールのプロアントシアニジンが含まれます。カテキンが多く重なった構造で、抗酸化作用はビタミンEの5倍以上もあります。

赤ワインのポリフェノールは赤い皮に多く含まれる成分で、フランスのボルドー大学の研究で、赤ワインに次ぐ抗酸化物質としてフランス海岸松の内部樹皮に含まれるピクノジェノールの研究が始まりましたが、量が少ないことから廃棄されるブドウの種子の抗酸化作用の研究が進み、強い抗酸化作用が確認されました。

抗酸化作用のほかに細胞の老化防止、関節の抗炎症、網膜の保護、血管保護などの作用があり、食品ではグレープシードオイルからプロアントシアニジンを豊富に摂ることができます。

〔クロセチン〕
クチナシの果実やハーブのサフランに含まれる黄色の色素成分で、ニンジンなどに含まれるβ‐カロテンやトマトに含まれるリコピンの仲間であるカロテノイドとなっています。

強い抗酸化作用があり、眼精疲労の改善、眼精疲労によって起こる肩こりなどの血流改善、光による目の障害の抑制などが認められています。また、睡眠障害の改善も研究されています。

サプリメント素材のクロセチンはサフランのめしべから抽出されています。目のレンズである水晶体の厚さを調節する毛様体筋にクロセチンは直接届いて、毛様体筋の動きを正常にする作用があります。この作用はアスタキサンチンと一緒に摂ることで効果が高まることが知られています。

血流改善は活性酸素が消去された結果で、老化防止効果も期待されています。クロセチンにはルテインの働きを補助し、その効果を高めるため、複合して摂取することがすすめられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕