健康づくりの運動は、以前であれば企業内に運動施設を作り、これを社員が利用して健康づくりに取り組む姿は、よく見られたことです。また、スポーツチームを構成して、全社をあげて応援することで、全社員の健康の意識とモチベーションを高めるということが盛んに行われていました。
それが今では運動施設を設けている企業は少なくなり、外部委託としてスポーツクラブやフィットネスクラブを利用するように変化してきました。スポーツチームを企業内に設けるところは少なくなり、一緒に応援しながら社員自らが健康度を高めていくということも、なかなか見られなくなっています。
本格的な競技スポーツに取り組む企業が減っていく中で、健康スポーツに移行していく企業は徐々ではあっても増えています。健康スポーツは、生涯スポーツとも呼ばれていて、企業に所属しているときだけでなく、退職後も生涯を通じて楽しみ、健康づくりも継続させるという傾向は強まっています。
健康スポーツは日本レクリエーション協会によってまとめられていて、各都道府県の協会によって、それぞれの健康スポーツの推進が行われています。この健康スポーツを、会社をあげて採用したり、応援するという形も進んでいます。
中には一つの企業が中心となって、新たな健康スポーツを作り、企業グループとして社員の健康、OBの健康、そして家族の健康に取り組んでいるところもあり、その例としてよく取り上げられるのは、健康飲料の大手製造・販売会社です。
これはテニスをベースにした健康スポーツで、全国を取りまとめる協会があり、各都道府県に支部組織があって、OBが中心となって普及に取り組んでいます。現役とOB、その家族の健康だけでなく、健康スポーツによる地域の健康づくりにも取り組んでいて、これはセカンドステージの健康スポーツのモデルとなるものです。
1社で実施するのは大変であっても、地域の複数の企業が集って、協会活動をして、現役、OB、家族、そして地域の健康づくりの貢献をするということは可能です。そういった健康づくりと貢献の活動についてもアドバイスして、実践のためのサポートをするのもセカンドステージ活動の一つです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕