睡眠ガイド27 よくある質問2

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「良質な睡眠のための環境づくりについて」に続く、「よくある質問」のQ&Aの後半を紹介します。

〔よくある質問と回答〕
Q パソコンとスマートフォンでは、どちらの方が光の影響が大きいですか?

A 端末の設定条件にもよりますが、一般的にスマートフォンの方がより近距離で画面を直視します。このため、パソコンよりもスマートフォンの方が眼に入る光の量は多いと考えられます。

Q 冬はからだが冷えるので、熱い風呂に長く浸かるようにしていますが、問題ないでしょうか?

A 就寝の約1〜2時間前の入浴は、入浴後の熱放散を促進し、入眠を促す効果が期待できますが、極端に湯温が高いと、交感神経の活動が亢進し、かえって入眠を妨げる可能性もあります。

Q 寝ている間の音は自覚できませんが、睡眠に影響するのでしょうか?

A 睡眠中も、覚醒からの刺激は脳に伝達されて、自律神経系やホルモン分泌に影響する可能性が指摘されています。また、騒音によるストレスは、睡眠障害のみならず、高血圧症と心血管疾患の発症と関与しているという報告もあります。

Q 幹線道路沿いに住んでおり、夜間も車の騒音や照明が室内に入ります。眠りが浅い気がするのですが、騒音や照明は睡眠に影響するでしょうか?

A カーテンを防音や遮光の機能があるものに取り換え、寝床の位置をできるだけ窓から遠くに移動させることで眠りが改善する可能性があります。その他にも、寝室の温度、湿度、照明強度の調整も有効です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕