講習や講話の途中で、会場の緊張感の高まりを解消するために余計な話をインサートすることがあります。
ただ楽しい雰囲気にするだけなら、義父の久郷晴彦・薬学博士が認知症の徘徊の話をするときに、「徘徊といっても松尾芭蕉の俳諧とは違います」といった言葉もじりのギャグでも良いのかもしれません。
しかし、日本メディカルダイエット支援機構の講習では、特徴を示すために念の入った(熱意や配慮をもって作った)ギャグを繰り出しています。
その一つは「身から出たサービス」です。すぐに「身から出た錆」という諺(ことわざ)をもじったものだと気づかれます。
ただ錆(さび)とサービスが似た語音で使っているわけではなくて、私たちの講習で話をすることや、講習後に実施しているサービスの内容が、本来の諺の「身から出た錆」と合致するところがあるからです。
サービスを続けることが「身から出た錆」になりかねない、それくらい頑張ってサービスをし続けるという覚悟を示しているからです。
それなのに「面白いから、どこかで使おう」という反応しかないと、まさに「身から出た錆」だったかもしれないと反省することにもなってしまいます。ただただ場を和ませるために、突拍子もないことを口走っているわけではないのです。
講習の冒頭で、よく話をするのですが、私たちの講習に続く認定試験は、大学で言えば卒業試験の位置づけではなくて、入学試験の位置づけです。講習で得た基本的な知識を元にして、入学後に学ぶことのほうが多く、重要だとの認識があるからです。
私たちの講習の範疇の広く健康に関わることは、変化が激しい分野であり、常に情報更新をしなければなりません。講習で覚えたことは、すぐに古い情報になってしまうことも多く、古い情報は間違いにもなりかねません。
そのため、資格認定者には定期的に最新情報を発信しています。それも一方的に情報発信するのではなくて、情報を受けた認定者の意見や反応、質問には逐一答えています。そして、質問と返答の内容は、必要と判断したときには匿名にして認定者に提供しています。
そのことは簡単であっても、長く続けるのは大変で、このやり取りが重なってくると、まさに「身から出たサービス」だと実感させられることの連続だからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕