迷言2「身から出たサービス」その2

新型コロナウイルス感染症拡大の猖獗(しょうけつ:悪いものが激しい勢いではびこる)の中で、「よかったことを一つだけあげろ」と言われたときに、「常に情報を更新しないと対応できないことがあるのを知ったこと」と、「リモートで情報発信をしても違和感がなくなったこと」をあげていました。求められた答えは一つですが、二つになってしまいました。

このような話を今も講習などですることがあります。肝心の内容ではなくて、ギャグのように言った「一つではなくて二つ」のほうが記憶に残る人も少なくありません。

これをほかのところで使いたいというような反応があると、もっと内容のほうが記憶に残るように頑張らなければならないと思い知らされる瞬間でもあります。

しっかりとメモを取られて、休憩時間に話題にされることが多い言葉に、今回のテーマである「身から出たサービス」があります。前回に続いて「身から出たサービス」について書くのは、日本メディカルダイエット支援機構の講習の特徴の説明が足りていないと感じているからです。

講習を終えて、試験も済んだ後に感想を寄せてくる資格認定者もいますが、その中で多いのは「最近、ダイエットの話題をメディアで目にする機会が増えた」「サプリメントの話題が増えている」といったことです。

ずっと情報収集をして、情報発信と講習をやり続けてきて言えることは、少しも情報量は増えていないということです。

情報量は変わっていなくて情報の内容が乏しくなっているようにも感じるのですが、学んだことの話題が増えているように感じるのは、これまで素通りしていたことが、講習で学び、資格を取得したことで目にも耳にも飛び込んでくるようになり、記憶にも残るようになったからです。

これこそが私たちが求めていることで、前回も触れた、「講習に続く認定試験は大学で言えば卒業試験の位置づけではなくて入学試験の位置づけ」という考え方をしています。

講習で得た基本的な知識を元にして、入学後に学ぶことのほうが圧倒的に多く、見聞きした情報が正しいのか、自分に適しているのかを判断できるようになってほしいのです。

そのことを強調するくらい、テレビでもネットでも困った情報が多く発信されています。何かおかしいと感じたときには、いつでも相談・質問をしてもらえるように認定者との情報交流は続けています。

そのサービスが行き過ぎてしまい、サービスのつもりが錆(さび)にもなりかねない、でも続けていくということを伝えるために「身から出たサービス」という諺(ことわざ)をもじった言葉を使って伝えているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕