厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「運動、食事等の生活習慣と睡眠について」の各項目の後半の続きを紹介します。
〔しっかり朝食を摂り、就寝直前の食事を控える〕
朝の日光浴は体内時計の調整に役立ちますが、朝食もまた同様に体内時計の調整に寄与します。
1週間程度の期間、朝食を欠食することで体内時計が後退(遅寝・遅起き化)することが報告されています。朝食を欠食すると、体内時計の後退に伴う寝つきの悪化を介し、睡眠不足を生じやすくなります。
また、朝食の欠食が睡眠休養感の低下と関連することも、最近の調査研究で明らかにされています。
就寝前の夜食や間食は、朝食の欠食と同様に体内時計を後退させ、翌朝の睡眠休養感や主観的睡眠の質を低下させることが報告されています。
さらに、夜食や間食の過剰摂取は、糖尿病や肥満をもたらし、閉塞性睡眠時無呼吸の発症リスクも高めることが報告されています。
日中に摂取した食塩の過剰分は睡眠中に排泄されるため、夜間の排尿回数が増えます。日頃から減塩を心がけることで、夜間頻尿が軽減し、夜中に目覚める頻度が減少することが期待できます。
コーヒーやお茶、エネジードリンク等のカフェインを含む飲料と睡眠の関係については、「嗜好品と睡眠について」を参照してください。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕