厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠と嗜好品について」の「睡眠に影響を及ぼす嗜好品」と「カフェイン」(前半)を紹介します。
〔睡眠に影響を及ぼす嗜好品〕
日常生活の中で習慣的に摂取する嗜好品の中には、睡眠に影響を与えるものがあります。心身のリラクゼーションは、良い睡眠をとるために重要な要素ですが、嗜好品は使用量や使用時刻(タイミング)などを誤ると、睡眠を悪化させ、健康に有害な場合があります。
睡眠に影響を及ぼす代表的な嗜好品であるカフェイン、アルコール、ニコチンの摂取が睡眠に及ぼす影響について説明し、対策を紹介します。
〔カフェイン〕
「1日のカフェインの摂取量合計は400mgを超えないようにしましょう」
カフェインは覚醒作用を有するため、寝つきの悪化や中途覚醒の増加、眠りの質を低下させる可能性があります。脳波を用いて睡眠を客観的に評価した研究によると、1日摂取するカフェインの量が増えれば増えるほど(用量依存的に)深い睡眠が減少し、中途覚醒が増え、睡眠効率が低下し、総睡眠時間が短縮することが報告されています。
さらに、カフェインはむずむず脚症候群や睡眠時歯ぎしりなどの睡眠障害を発生・悪化させるリスクを有しているとの報告があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕