厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠と嗜好品について」の「カフェイン」(4回)を紹介します。
〔カフェイン〕
「こどもや高齢者、妊婦はさらにカフェインを減量しましょう」
こどもでは1日当たりに1〜3mg/kg以上のカフェイン摂取で、睡眠に悪影響を生じることが報告されています(体重30kgの児童であれば、30〜90mg)、成人よりも少ないカフェイン摂取量で影響を受けるため、注意が必要です。
こどもは、カフェインをお茶やコーヒーの他にコーラタイプの飲料などからも摂取していることが示されており、これらの飲料に含まれるカフェイン量に注意が必要です。
中でも、エナジードリンクのカフェイン含有率は製品により差があり、コーヒーの5倍近いカフェインを含有する製品が存在するため、摂取量を最小限とするだけでなく、摂取は朝に限るなど、注意する必要があります。
高齢者は、加齢に伴いカフェイン代謝能が低下するため、こどもと同様にカフェイン摂取量が少量であっても睡眠に影響を及ぼす可能性があります。
また、妊婦のカフェイン摂取が胎児に影響するという明らかな研究成果は得られていませんが、胎児の成長を阻害するなどの潜在的なリスクから、可能な限りカフェインの摂取を控えることが、複数の国や学会などから勧奨されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕