睡眠ガイド47 各種睡眠障害について・むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠障害について」の「各種睡眠障害について」のむずむず脚症候群と周期性四肢運動障害、睡眠不足症候群を紹介します。

「むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害」
むずむず脚症候群は安静時に四肢(主に下肢)に「むずむず」「ざわざわ」「ひりひり」「虫が這う」などの不快な感覚が生じ、四肢を動かさずにいられない衝動に駆られます。夕方から夜間にかけて症状が強くなるという日内変動を認め、四肢を動かしたり、不快な感覚がある部位に感覚刺激を与えることで症状は軽減しますが、動くのを止めたり、刺激するのを止めると再び症状が出現します。このため、眠気はあるにもかかわらずうまく寝つけず、典型的には入眠困難主体の不眠症状を来たします。

周期性四肢運動障害は睡眠中に、四肢(主に下肢)の筋肉のピクつき(不随意運動)が繰り返し生じ、中途覚醒が増え、深い睡眠が妨げられます。周期性四肢運動障害は、効率にむずむず脚症候群に合併することが知られています。

★本ガイドを用いる際のポイント
カフェインやアルコール、ニコチンはむずむず脚症候群を悪化させる可能性があるので、可能な限り摂取を控えてください。習慣的な適度な運動、就寝前に適度に歩く、温かい風呂や冷たいシャワーなどが有効なこともあります。

本ガイドを実践しても入眠困難や四肢(主に下肢)の感覚異常、動かしたい症状が続く場合や、夜間の下肢の不随意運動によって睡眠が妨げられている場合は、医師に相談してください。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕