「昭和100年問題」は、2000年問題と並ぶほどのパソコンとインターネットの大問題だと言われている割には、あまり気にしていない人が多いと言われています。
それは2000年問題が世界的な話だったのに対して、昭和100年問題は年数を昭和でカウントするという日本独特のシステムの問題なので気にならないという考えをする人もいます。
しかし、日本のパソコンは日本だけでつながっているわけではなくて、日本で影響が出たら世界に広がり、その広がった先の影響が、また日本に返ってくるという世界的な危機にもなりかねないことです。
2000年問題はデジタルの年数カウントの2000年が1900年と誤った認識をされることになるのを心配して、今まで膨大な金と時間をかけて構築してきたデジタル社会への対処が必要になりました。
「実際には何も起こらなかった」という一般の認識があって、トラブルがあったことを関係会社は隠すようにして、その隠したことを知ったメディアも「わずかなトラブルが発生」「すぐに解消された」といった安心させるような情報が流されただけです。
膨大な金と時間をかけることになったのは、2000年前後は新たなOSに対応するパソコンが次々に登場していた時代で、根本的なトラブルがあってもパソコンを早く買い替えなければならない状況にしておけば、問題が解決しやすいということがありました。
時代の変革機とされたWindows95(1995年)に続いて、Windows98(1998年)、Windows2000(2000年)、WindowsME(2000年)、WindowsXP(2001年)と相次いで更新されました。
ここからWindowsVistaの2007年までは間が空いていますが、このときになって、やっと2000年問題の影響がなくなったと言われたものでした。
現在のWindows11は2021年の登場で、Windows12は2025年の秋とされているので、「昭和100年問題」が起こったとしても対応されたOSが登場されると期待をかけているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕