セカンドステージ36 年齢別の平均寿命の比較その1

平均寿命は、その年に生まれた子どもが現在と同じ環境(社会状態、経済状態など)であると想定した場合に、どこまで生きることができるかという推計値です。そのため、年齢を区切って見てみると、高齢になるほど以前に長生き地域とされるところが上位に上がってくる傾向があります。

このデータは厚生労働省による平均寿命の統計として発表されていて、最新の2020年のデータから、ここでは女性の平均寿命が日本一の岡山県を例にして見ていくことにします。

平均寿命と一般に呼ばれているのは正式には「平均余命」で、0歳の子どもが何歳まで生きることができるかという推定値であるので、年齢別の平均寿命(主な年齢の平均余命)の0歳のランキングは、平均寿命と同じです。

岡山県の女性のランキングは0歳では1位(88.29年)、20歳でも1位(68.58年)となっています。20歳の時点の68.58年をプラスすると88.58歳となって、「0.29年」多くなっています。

これは20歳までに不幸にして亡くなった方の分を差し引いて平均を取った結果です。この差は、年齢が高まるにつれて高まっていくのは当然のことです。

岡山県の女性は40歳では3位(48.88年)、65歳では4位(25.27年)、75歳では4位(16.52年)と、1位ではないものの上位に位置しています。

40歳の時点の1位は長野県、65歳と75歳の時点の1位は沖縄県です。長野県は2015年には1位であったので、年齢が高めになってくると上位になる傾向があります。

高齢者では沖縄県がトップにあるのは、以前は沖縄県が長寿県であったことを示しています。ちなみに、沖縄県の女性の0歳時の平均余命のランキングは16位となっています。

岡山県の男性の平均余命については次回(セカンドステージ37)紹介します。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕