一過性黒内症と一過性脳虚血発作

毎日更新している「最新情報」ですが、ときどき1日に2本以上が掲載されることがあります。これは、その日のうちに伝えたいことが複数あるということですが、理事長が早朝から動き回って多くの人と会う前日に、よくあることです。別の方と次々に会うのに、同じような話題がのぼることがわかっているので、細かなことは「最新情報」で説明してあるから、そちらを見てほしいということで書いたのが始まりです。掲載から数日して一覧に入ると日付が消えるのでわかりにくくなりますが、この原稿が、まさに2回目の更新です。
理事長は現在、岡山市内に住んでいます。岡山市に隣接する赤磐市に運動と介護予防の施設が建設中で、その開設のためと、地方創生の健康づくりのモデル事業構築のために移り住みました。そして、ときどき東京に戻って、東京でなければならない仕事をしています。今回、話題にのぼることがわかっているのは「一過性黒内症」です。白内障や緑内障という言葉は聞いたことがあるでしょうが、黒内症も眼に起こることで、視野が一瞬暗くなることから一過性と先についています。今の時代に原因は明らかではなく、脳の血流が一時的に低下して視野を明るく保つ機能が低下するものと考えられています。おそらくは脳血管が影響していると思われます。
短い打ち合わせの連続なのに、わざわざ話題にするのは理事長が一過性黒内症になり、わずかにですが仕事に支障が出ているからです。「無理な仕事はやらせないで」という意思表示でもあります。
今のところは一過性の名の通り、数秒から長いときで1分ほどのことです。歩いているときには立ったまま休めばよいので問題はないのですが、一瞬でも見えなくなるとハンドルを握って運転をすることはできません。岡山市内といっても郊外の方で、岡山駅から各駅停車で23分かかるところなのでクルマなしでは生活できないとされる地域です。これを除けば心身には特に問題はないのですが、原因が解明されなければ完治のための治療もできないのが西洋医学で、バランスの取れた食事、適度な運動、充分な休養という当たり前のことをして日々のことをこなしているところです。
一過性という文字がつく病名に、一過性脳虚血発作というものがあります。一過性でサイト検索すると黒内症よりも健忘症よりも先に出てもので、それだけ患者も多いようですが、メディカルダイエットを法人として研究を始めたきっかけが理事長の一過性脳虚血発作でした。これは脳の血流が一時的に悪くなって障害が起こるものですが、24時間以内に症状が消失するのが一過性の特徴です。24時間以上継続したら、これは脳梗塞と診断されます。一過性脳虚血発作は血栓が脳血管に詰まることによって起こるもので、その原因は脂質異常症とされます。血液中の中性脂肪やLDLコレステロールが多くなりすぎることによって大きな血栓ができて、それによって血流が低下した部分に症状が出ます。
しかし、理事長は中性脂肪値もLDLコレステロール値も、そして血糖値も正常範囲内で、問題が起こるような状態ではなかったことから、今まで健康科学情報センターと健康ペンクラブで発信してきた当たり前の健康情報では対応できないのではと考え、両団体の研究部門を統合して日本メディカルダイエット支援機構を立ち上げ、内閣府の認証を得て特定非営利活動法人(NPO法人)として活動を始めました。健康関連の研究の最先端を多くの医師や研究者に知ってほしくて、「健康情報メール」を毎週1回送るようになり、これは8年半も続けています。
一過性脳虚血発作をきっかけに立ち上がった当機構が、次に一過性黒内症をきっかけに何を起こせるのか、果敢にチャレンジしているところです。