情報リテラシーについては前回(健康情報5)紹介しましたが、これは健康情報学で最も重視している「健康リテラシー」の前振りのような感じでの説明でした。
健康リテラシーは、「正しい健康情報の中から自分に合ったものを探して手に入れ、理解し、評価した上で使える能力」を指しています。
もともとリテラシー(literacy)は、読み書きの能力を表す言葉ですが、今では「ある分野に関する知識と、知識を活用する能力」を指す言葉として使われることが多くなっています。情報リテラシー、メディアリテラシー、ITリテラシーといった使われ方がされています。
健康リテラシーのスタートは正しい情報が存在していることで、情報が正しくなかったら、それ以降の選択法も伝達法も正しかったとしても、世の中の役に立つ情報とはならないという認識があります。
正しい情報という言葉には、使う人によって違いもあって、正しい情報といいながら、その正しさの基準が自分が提供したい情報ということも少なくありません。
誰が見ても絶対に正しいという情報があって、それを見つけて、多くの人に提供することによって正しい選択をしてもらうことになります。
正しい情報を選択しても、それが自分や家族、仲間たちにとって必要なのか、役立てることができるのかという視点での選択がなければ、正しい情報を正しく選ぶことができなくなります。
情報を正しく使ってもらうために、使う人のことも考えて、情報発信することが重要であり、理解して使えるようにすること、そして継続して実践できるような情報であることも重要になります。
これを実現するためには情報源と受け取り手の間にいて発信し続ける存在が必要との認識で、私たちが立ち上げたのは健康ペンクラブです。そして、スローガンとしたのは「正しい情報を正しく伝える」という言葉でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕