学習特性サポート14 感覚過敏の聴覚過敏が与える学習への障害

感覚過敏の聴覚過敏の特性としては、以下のことがあげられています。

・音が大きく聞こえる

・大きな音が苦痛

・拍手の音が苦痛

・特定の音や声が苦手(スピーカーやマイク、金属音、サイレン、雷、花火、赤ちゃんの泣き声、怒鳴り声など)

・赤ちゃんや子どもの泣き声が脳をつんざくように響く

・BGMがうるさく感じる

・騒々しい場所では集中できない

・喫茶店や人ごみのざわざわする音と目の前の人の声が同じ大きさで聞こえる

・話の聞き取りが難しい(必要な声を選んで聞くことができない)

・周囲の音が同じように聞こえる(選択的に音を聞くことができない)

・繁華街や駅で騒音すべてを等しく拾ってしまい疲れる

・時計の音、換気扇、空調、冷蔵庫などの生活音が気になる

・掃除機やドライヤーなどの家電の音が耳に突き刺さるように感じる

・蛍光灯のノイズ音がとても気になって耐えられない

聴覚過敏の特性の中で学習障害に与える影響としては、普通なら問題ないと考えられるような音も脳の中に飛び込んできて、学習に集中できないということが起こります。

耳から入ってきた音は、すべてが脳で音として捉えられるわけではなくて、不必要な音、聞きたくない音は遮断されるか音量を小さくして脳の側頭部の聴覚野で選択的に音声の信号を受けています。その調整ができなくなっているのが聴覚過敏の特性です。

集中したくても集中できないという聴覚過敏の特性を理解して、学習環境を整えることから始める必要があります。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕