活躍社会推進31 算数障害へのアプローチ

学習障害は、読む、書く、計算するという3つの学習の基本的な機能の発達が遅れていて、理解はできるものの、実践もできるものの時間がかかって、定められた時間内に答えが出せないことから、不正解とされることが多くみられます。

計算がうまくいかない算数障害では、計算はできるものの、文章題では理解に時間がかかって時間切れになることもあります。応用編が苦手ではあっても、応用することが生活に直結することで、感覚的に把握しやすいことであれば理解も早く、そして実生活での応用も可能になります。

発達障害は脳の発達に凹凸があるもので、凹の欠けている部分を埋めて□(四角形)にするために支援ツールが使われていますが、さらにツールの活用を進めることで凸にすることも可能となっています。

このように発達障害は科学技術で支援することから始まり、それが自由に使える業界で働くことを目指せばよいということが考えられています。

そのような進学先、就職先を目指す実践的な教育として、子どものうちから就労支援を実施している放課後等デイサービスが存在しています。
志望職種に応じた技能や知識を身につけることを目的としていますが、どの業態にもパソコンの操作技能は必要です。

計算はパソコンのソフトで対応できるものの、何を導き出すのか、計算の結果を、どのように活用するかはパソコン技能とは異なる能力であり、計算の概念の習得や支援ツールを活用するための基礎的な訓練が重要になります。

算数障害のための支援ツールとしては、九九が覚えられない場合には九九表や九九に関してだけの電卓の使用が考えられます。文章題が解けない場合には、状態に応じて読み上げソフト、出題の意味のヒントを与えるソフトなどが使われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕