「風が吹けば桶屋が儲かる」の伝ではないのですが、「カビが生えるとゴキブリが出没する」ということが衛生の世界では言われています。
カビもゴキブリも大量発生(ではなくて場合によっては少数でも)すると、こんなに迷惑なことはありません。
両方が発生したときに、どちらの解決を優先させるかというと、直接的な被害を与えるゴキブリをあげる人が多いかと思います。しかし、衛生業界では“元を断つ”という考えから、カビ対策を優先させています。
カビが厄介なのは、鉄以外には生えると言われるくらいで、ガラスにも生えてしまいます。湿度が高いところに置いておくとカメラのレンズにもカビは生えます。
カビが生えるためには、栄養源、水分(湿度)、温度、適度な風、わずかな光が必要で、要は、どこにでも生える可能性があります。日本の環境は湿度が高く、カビにはもってこいの環境となっています。
カビが生えるとダニが増えます。これはカビがダニのエサの一つになっているからです。ダニはゴキブリのエサになっていて、カビが生えるとゴキブリが増えるのは仕方がない連鎖です。
他にダニのエサとなっているのは、食べ物のカス、人間のフケやアカなどで、生活空間が清潔に保たれていないとダニもゴキブリも増やすことになります。
ゴキブリは雑食性で動物性、植物性、不廃物など、なんでもエサにして生き延び、繁殖していきます。
通気性がよい住宅ではカビは生えにくいものの、ビルでは密閉度が高いことによってカビが生えやすくなっています。近くに水場(川や池など)があって、そこから吹いてくる風によって湿度が高まりやすくなります。
ゴキブリを防ぐには、まずは生活環境から見直すことが必要になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕