そこが知りたい55 防カビ剤の正体

防カビ剤について真剣に考えるようになったきっかけは2つあります。

初めは輸入される柑橘類に使われている防カビ剤を食品の安全性に関する調査をしたことで、輸入の柑橘類には防カビ剤が使われています。これは過去も今も変わらないことです。

このことはグループで書いた書籍にも書き残していますが、長距離の輸送、それも赤道を通過してカビが生えやすい状態になることから、防カビ処理がされています。その防カビ剤の材料は1社の農薬です。

柑橘類の皮に“付着した”農薬は洗い流せばよい、というものではなくて、カビは根を生やしていくので、それに対応する農薬は浸透性がよい性質があります。防カビ剤の農薬は皮の中まで浸透します。

その防カビ剤は表示義務があるものの、どのような害があるかは書かれていません。そのほとんどは発がん性が認められているものであるのに、皮を剥いて食べるので問題がないとの認識で、そのようなものが今も使われているのです。

このような防カビ剤は他の果物や小麦などの輸入食品にも使われています。浸透性を考えると輸入食品の安全性を端から信じてよいのか疑問が残ります。

防カビ剤は塗料にも使われていて、これが使われたものは防カビ塗料(ペイント)と分類されています。

防カビ塗料を使えば、塗ったところにはカビが生えないと思いがち(勘違いさせられがち)ですが、防カビ塗料はフタを開けたときにカビが発生していないものを指しています。

カビは金属以外には生えるので、どんなところにも発生します。発生していないように見えるのは、まさに見えるだけのことで、通常の目視では確認できないレベルでは発生していつという例が多いのです。

こういったことを知っていれば、カビへの対応も、健康被害への対策も違ってくるはずです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕