業苦楽15 質問の嵐は苦なのか

健康関連の講習をするときには、短い時間で全部を伝えられないことや、話した内容が充分に伝わらないことを考えて、講習の前に日本メディカルダイエット支援機構のホームページの「最新情報」に事前にコラム原稿を入れることがあります。

「詳しくは最新情報を見てください」ということで話が終わることもあるのですが、最新情報を見た方から鋭い質問が寄せられることがあります。講習で聞いたことと、それに関した文章があると疑問などが湧き上がりやすいということです。

一つの話題に一つのコラムで対応という形を想定していたものの、他のコラムを見て、新たな質問が寄せられることがあります。最新情報だけでも7800本以上が乗せられていて、連載コラムの形になっているので、他のものを読んで、さらに疑問が膨れ上がるということにもなります。

ホームページの最新情報を多くの方に見てもらえるのは情報発信をしている側としては有り難いことではあるものの、書けば書くほど、話せば話すほど質問の数が増えていきます。

質問に対して、返答をしないとか、返答を限定する、同じような質問には最新情報の中で書くだけにする、ということをすれば自分がやってきたこと(自業)を苦にしないようにもできるのでしょうが、ついつい質問をしてくれた方のことを考えると個別に返答をしてしまいます。

質問が波のように押し寄せるだけで終わらずに、“質問の嵐”となると、これは嵐が静まるまで目の前の対応(質問への返答)をしながら待つしかありません。何もしないで嵐が静まるまで待つことは性格的にもしにくいところがあります。

やってきたことと性格のために“自業苦”から抜け出せないと考えるのか、それとも続けることで“業苦楽”が訪れると考えるのか、これも続けていくことの楽しみのようなものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕