日々修行239 みの駅への訪問

岡山に移住する8年前までに、東京から全道府県に足を運んでいたので、もちろん四国の4県にも訪れています。その中で最も多いのは(といっても4回だけですが)香川県です。移住前に最後に訪れたのも四国も香川県です。

その中で一番印象的なのは、と話すと、私のスポーツ仲間は多度津町だろうと言います。というのは、少林寺拳法の段位を有しているからで、その方からは岡山の移住を伝えたときにも多度津町が近いからだろうと言われていました。

栄養関係の知り合いからは、「発芽玄米の仕事か?」と言われました。香川県と聞いて発芽玄米を想像できるのは、ある程度の年齢の関係者もしくは関係性を知っている人だけでしょう。

その“想像”のきっかけとなったのは予讃線の「みの駅」です。少し話が複雑になるので、順を追って説明していくと、みの駅は香川県三豊市三野町にあります。ひらがなの駅名は珍しく、鉄道オタクのクイズのネタの一つにもなっています。

開業当時の駅名は「高瀬大坊駅」で、当時は下高瀬村で、近くの本門寺が大坊さんと呼ばれていたことに由来するといいます。合併によって三野村を経て三野町となり、駅名も変更することになりました。

ところが、当時は徳島県にも三野町があって、ひらがなの駅名になりました。三野町は現在では三好市となっています。

みの駅には2007年に発芽玄米の取材に行きました。当時はファンケルの発芽玄米の工場が三豊市三野町下高瀬にあって、合併によって三豊市になったのは2006年のことなので、その直後のことでした。

ファンケル香川工場は、2009年に長野工場に集約されて閉鎖されましたが、それと前後して2009年に日本発芽玄米協会が設立されました。その初代会長はファンケルの創業者です。同協会は、2014年に高機能玄米協会に改称されています。

発芽玄米を普及していくために、みのもんたさんが司会を務めている昼の帯番組を使おうということで、「みの」つながりで、企画を立てました。みの駅から工場を訪ねるという企画で、その下準備と雑誌の取材を兼ねての訪問でした。

テレビ番組で取り上げるには、他のメディアで少しは紹介されていることが必要ということもあって、知り合いの健康雑誌の編集長の依頼という形にしました。

テレビ番組で取り上げてもらったおかげか、別の影響もあるのか、発芽玄米が広くは知られるようになり、四国では旧三野町を意識して自然や文化などを知って、機会があるたびに広めるように努めてきました。

それは移住後も続いていて、岡山の方々を通じて、その関心は文化遺産(磐座)や教育活動(夜間中学校)へと移っていっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕