12月4日はヒトケミカルの日

12月4日を「ヒトケミカルの日」と制定しました。制定したのは日本メディカルダイエット支援機構で、いわば“勝手記念日”です。公式の記念日は役所や公益団体、企業、日本記念日協会などが定めていますが、記念日の制定は普及には大きな支えとなっています。それは当機構の理事長が全国納豆協同組合連合会の納豆の日(7月10日)、日本豆腐協会の豆腐の日(10月2日)のメディア広報を担当していたときに強く感じていたことです。もう一つ関わりのあった日本豆乳協会の豆乳の日(10月12日)とともに大豆三大記念日広報とも言われてきましたが、次に普及していくのが三大ヒトケミカルの広報です。
ヒトケミカルは代謝に必要な成分ですが、その中でも①体内で合成されている、②20歳代をピークに減り続ける、③医薬品の成分として有効性が確認されている、④食品として使用が許可されている、という条件に当てはまっている代謝で特に有効性を示しているものを“三大ヒトケミカル”と呼んでいます。具体的にはα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の3種類の成分のことですが、あえてα‐リポ酸は「R体のα‐リポ酸」として広報をしています。
というのは、α‐リポ酸には天然型のR体と非天然型(人工型)のS体があり、体内ではR体しか働きません。それなのにR体とS体を組み合わせたサプリメントが一般に使われているからです。
なぜ、ヒトケミカルの日が12月4日なのかということですが、付き合いの長い広報関係者から、「どうせ語呂合わせでしょ」と言われ、「ひょっとすると、ヒト(1)に(2)良い(4)という気では」と指摘されました。選定理由は違っているのですが、これは広報の切り口として使えるアイデアをもらったかもしれません。
12月4日にヒトケミカルに関する何かの出来事があったということではないのですが、1、2、4の数字に意味があります。医薬品だけだったものが食品としても使えるようになったというのがキーポイントで、食品として許可されたのはコエンザイムQ10が2001年、L‐カルニチンが2002年、α‐リポ酸が2004年です。そこで末尾の数字を取って、「1、2、4→12月4日」としました。それなら1月24日でもよいのではないかという意見も出そうですが、広報イベントを開き、それに合わせて準備を進めるには年明けの1月24日は慌ただしいので、まだ12月4日のほうがやりやすいという都合もあって決まりました。
R体α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10というと一般に知られているのはダイエット素材としてです。一番ダイエット素材が必要なのは代謝が低下してくる中高年以降だと思いますが、一番使っているのは10代から20代の女性です。範囲を広げても30代前半です。この年代は三大ヒトケミカルが体内で一番合成され、一番蓄積されています。ただ口から入れて代謝を高めようとしても、もともと充分な量があるはずなので、大きな効果は期待できません。
この年代で効果が得られるとしたら、運動をしている方です。運動といっても競技スポーツをする必要はなくて、ウォーキング、できれば普通歩行のスピードだけでなく、速歩を途中で入れるといった適度な負荷がかかる運動となる歩き方をしていることが求められます。運動によって筋肉をつけるにはコエンザイムQ10の働きが必要で、筋肉のもとになるたんぱく質が多く含まれる肉、魚、卵、大豆などを摂ることが重要です。
若い方は体内で合成されるといっても、その材料になるアミノ酸、ビタミン、ミネラルが食事で充分に摂れていなければ不足状態になっている可能性があります。食事で補うのが基本であることは間違いないのですが、ダイエットのために食事の量が不足している方にはサプリメントとして三大ヒトケミカルを摂ることもすすめられます。
実際の広報活動としては、あと1年準備をして、平成30年から始まります。
α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。