三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が体内で合成されるものの、20歳をピークに加齢につれて減少していくので、これを補うことで代謝を高めることができます。補うというと一般には第一義的には食品から摂るものとされています。
α‐リポ酸は酵母、動物の肝臓や腎臓、ほうれん草、にんじん、トマトなどに多く含まれています。L‐カルニチンは肉に多く含まれる成分で、特に多いのは羊肉です。子羊のラム肉に比べるとマトンのほうが多くなっています。コエンザイムQ10はイワシ、サバ、牛肉、ピーナッツ、ブロッコリーなどに多く含まれています。最も多いイワシでも100g中に含まれる量は約6mgで、通常の食事では1日に5〜10mgが摂取されています。1日の必要量は100mgとされているので、食品だけでは補給することができません。
食品に含まれている量が、すべて吸収されるわけではありません。三大ヒトケミカルは体内で合成されることから、もともと吸収率が低くなっています。そこでサプリメントの活用が考えられるわけですが、サプリメントも吸収率が低くなっています。そこでメディカルダイエットとしての研究から吸収率を高めることの研究が始まり、それがシクロデキストリンを活用することによって可能となったのです。