「ダイエットをしてください」と言われると、極端に食べる量を減らしたり、中には朝食や夕食を抜くという極端な人も出てきます。ダイエット(diet)のもともとの意味は「作戦、方針、戦略」といった意味で、英語では国会は「the diet」です。国の方針や戦略などを審議する場ということです。東京の地下鉄の国会議事堂前駅には英語表記で「national diet building」と書かれています。
もともとの意味から転じて、正しい生活をすることがダイエットになり、正しい食生活がダイエットになりました。栄養指導をする栄養士は「dieticien」といいます。ダイエットをする人ではなく、ダイエットさせる人という意味です。
欧米では「健康のためにダイエットをしましょう」と言われると、これは栄養管理や食事療法を指しています。そのため、栄養管理はダイエットでよいのではないかということになるのですが、ダイエットというと日本人には一定の感覚や思い込みがあるので、そこで生活習慣病対策としてのダイエットということで、私たちは「メディカルダイエット」を使い、団体名としています。
ちなみに、栄養管理の意味ですが、それぞれの人に合ったエネルギー量を摂取してもらい、健康を維持するための栄養素を摂ることを指します。そのための専門家による指導は栄養指導といいます。エネルギー源となるのは糖質、脂質、たんぱく質です。健康維持のための栄養素はビタミンとミネラルを指しています。