080 万歩計の歩数記録は信じていいのか

ウォーキングはダイエットの基本中の基本となる運動で、どれくらい歩いたのかは万歩計をつけることでわかります。万歩計は歩数を数える携帯機器で、1日の歩数が記録として残ります。万歩計は山佐時計計器の登録商標で、一般名は歩数計です。歩数だけを記録するものから、性別・年齢・体重などから消費運動量を計算するものもあります。万歩計(歩数計)の精度は高いので、1日に1万歩と記録されれば、それを信じるのは普通の感覚でしょう。
万歩計のカウントは以前は振り子式が主流でしたが、今では上下、左右、前後の3軸方向の速度を計測する加速度センサーが主流です。加速度センサーは左右の足の運びに応じて歩数がカウントされます。複数の万歩計をつけて歩けば、同じような歩数になるはずですが、故障していなくても1万歩を歩くと1000歩くらい違っていることはあります。違う機器ではなく、まったく同じ機器で違いがあります。万歩計の誤差はメーカーによると3%とのことです。
1日に1万歩とはいかなくても、8000歩でも健康維持に役立つという中之条研究も発表されているのですが、毎日1000歩も違っていたら、健康の評価も変わってしまいます。1個だけつけて、それを信じるのではなくて、スマホの歩数計アプリと携帯の万歩計の両方で確認するくらいはしておきたいものです。ちなみに、中之条研究は群馬県吾妻郡中之条町の65歳以上の全住民約5000人を対象に日常の運動頻度や時間などの調査とともに血液検査などを行った調査研究で、そのうち500人には歩数と速歩き時間を計測したところ、1日に8000歩、そのうち20分間の速歩きをするのが最も健康であるとの結果が得られています。