体脂肪のうち腹腔内(内臓の周り)につく脂肪で、特に腸間膜(腸の周り)に多く蓄積されます。エネルギー源であり、体温を保持する役目のほかに、内臓を守るクッション役ともなります。内臓脂肪は皮下脂肪よりも先に蓄積されやすく、食事制限や有酸素運動によって先に減りやすい特徴があります。内臓脂肪が過剰に蓄積されると脂肪細胞から分泌される生理活性物質のアディポネクチンが多くなり、インスリンが働きにくくなるインスリン抵抗性を高め、動脈硬化を促進させることが知られています。
〔参照〕インスリン、脂肪細胞、動脈硬化、皮下脂肪、有酸素運動