191 ダイエットのための昼寝のタイミング

おなかが一杯になって、温かい部屋の中で眠るほど気持ちがよいことはないものの、食べて寝たら太るというのは普通に考えられることです。昼食を食べたあとに昼寝をすると、脳が休まり、学業や仕事の効率が高まるというメリットがありますが、ダイエット効果を高めることもできます。食事のあとに眠くなるのは消化のために胃や腸に血液が回るからだと説明されていますが、そのために脳に送られる血液量が大きく減るようなことはありません。むしろ食事で摂った栄養素を脳に運ぶために血流がよくなっています。それなのに眠くなるのは糖質に含まれているブドウ糖によって脳の中で睡眠を促す物質が多く作られるからだと説明されています。
せっかく補給されたブドウ糖が無駄づかいされないように身体を休めているわけです。これでは身体が動いていない分、太ってしまうと考えられがちですが、眠っているときには筋肉を増やす働きがある成長ホルモンが多く分泌されます。筋肉が増えると代謝が高まり、より多くの脂肪を燃焼させることができるので、ダイエットにつながってくるわけです。成長ホルモン分泌は夜の就寝中が最も多いのですが、昼食後の13時から15時にも成長ホルモンの分泌量が増えていて、このタイミングに昼寝をすると成長ホルモンがさらに多く分泌されるようになります。
筋肉運動をしたあとに眠ると成長ホルモンの分泌量が増えます。食事をしてから昼寝の間に筋肉運動をすることは難しいかもしれません。昼食の前に屈伸運動や腕立て伏せでもよいので、運動をしたあとに昼食を食べて、昼寝をするという方法は効果があります。
睡眠リズムは90分となっていて、通常の睡眠では45分間で最も睡眠が深くなり、このときに成長ホルモンが多く分泌されます。そこまで眠っていなくても、30分間も昼寝をすると成長ホルモンの分泌量が増えて、筋肉を増やすことができるようになります。
昼寝をしすぎると夜に目が冴えて寝つけなくなることもあります。また、熟睡するほど長く寝ると、起きてから頭が回るようになるまで時間がかかるようなことにもなります。昼寝は30分以内にして、成長ホルモンの分泌量を増やすために少しでもよいので寝る前に筋肉運動をするようにします。